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増田丞美のオプション塾トップ > 投資戦略 > 6.オプションとは何か、再び

6.オプションとは何か、再び

オプションの取引は、実践上、基本的に2つの側面を持っています。

ひとつは、オプションを派生商品の「ツール」として利用し「原市場(株式や先物、またはETF)の代わり」に売買することであり、
もう一つは、オプション自体を別個の取引対象物として売買することです。

オプションに関わる人たちの大半は前者です。

以下は、全米で最も評価の高い株式アナリスト兼ファンドマネジャーの一人であるマーティン・ツバイクの著書『ツバイク、ウォール街を行く:株式相場必勝の方程式』(パンローリング刊)からの引用です。

 「これは、シカゴオプション取引所やオプションを取引するそれ以外の取引所が生まれるはるか以前のことであった。当事はプットとコールはそれらを専門に取り扱うディーラーによって取引されていた。市場は小さく、流動性も高くはなかった。私はオプションによって大きく利益を生み出す方法を発見しようと思っていた。しかし、54の異なったトレーディング戦略の結果を検証した後、博士論文では、主として膨大な取引コストゆえに、オプション市場ではリスク調整した後のリターンは望めないという結論になった。取引コストはさらに下がり、流動性も改善されたので、これらの発見は今日のオプション市場では適用できるかもしれない。それにもかかわらず、私はいまだにオプション取引に熱心になれない。
 オプションに関するあらゆる研究をしたが、市場を打ち負かす方法を発見することができなかったので、失望した。」

 
もう一つ紹介したいと思います。

株式トレーダーの第一人者であり、『マーケットの魔術師』にも登場するウィリアム・オニールの著書『オニールの成長株発掘法』から引用します。

 「オプションで儲ける秘訣は、オプションとはあまり関係がないところにある。その秘訣とは、分析を行ない、オプションの対象となる銘柄を適切に選択し、タイミングを間違えないことである。」

私は断言します。「彼らはオプションを全くわかっていない」、と。誤解を避けるために付け加えると、彼らは株式投資の世界では有能で優れた実績をあげ、高い評価を受けています。しかし、彼らがオプションについて語っていることは株式トレードの延長に過ぎないのです。オプションは株式トレードではないのです。

そして、少なくとも私の意味するオプション取引は、株式のトレードの延長ではないのです。

株式は株価を基に取引を行ないます。先物は先物価格を基に取引を行ないます。そして、オプションは「プレミアム」と呼ばれるオプション価格を基に取引を行ないます。

問題は、この「プレミアム」です。プレミアムも株価や先物価格と同じく上昇したり下落したりします。しかし、そのような上昇下落は株式や先物の相場変動とは異なるのです。

プレミアムの変動には、株価や先物価格(原資産の価格)の変動以外に、ボラティリティの変動、時間の経過、金利、配当といった他の要素が影響を与えます。これらがオプションをより複雑なものにしているわけです。

オプション取引をより単純にするならプレミアムの変動に影響を与える要素を一つに絞ってみたらどうだろう?そう考えたとき、プレミアムに最も大きな影響を与え、オプションを最もオプションらしくしている要素である「ボラティリティ」に着目したのです。

そこで改めて自問しました。"オプション取引とは何か?"それは、「ボラティリティの売買」であり、そして、ボラティリティこそがオプションを最もオプションらしくしているのです。


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投資戦略記事一覧
1.オプションとは何か
2.オプションを取引するために初めに覚えるべき最小限の知識
1)原資産
2)限月
3)権利行使価格
4)コール/プット
5)プレミアム
6)原資産の現在の価格(株価)と権利行使価格との関係
7)時間価値と本質的価値
8)タイムディケイ
9)ボラティリティ
10)ギリシャ文字
11)ブラックショールズ・モデル
3.なぜオプションか
4.オプションを使ってどうやって利益をあげるのか
5.オプション市場におけるもう一つの隠れた相場
6.オプションとは何か、再び
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    1999年から2010年までオプションに関する著書・訳著は数え切れず、amazonのオプションカテゴリでも常に一番人気を維持し続けている。
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